近年、都会での暮らしにつかれて自然環境豊かな地方に移住することを検討されている方が増えています。地方移住といっても自分の故郷に帰るUターンや、全く関係ない場所に住むIターンがあります。しかし、都会を離れて田舎に住むことは事前の下調べがものすごく重要となってきます。この下調べを怠ると、イメージしていた生活と異なることに幻滅して都会に出戻りするという最悪の事態も起こり得るでしょう。

そこで、住む前に検討するべきことについて解説します。まずは、車が生活必需品となっている地域かどうかです。郊外は都会と比べて公共交通機関が充実していないことが多く、本数も1時間に1本あるいは数時間に1本という地域もざらにあります。このような地域で暮らすことを検討する場合、車の購入も視野に入れなくてはなりません。

また自身の年齢もかかわってきます。リタイヤしてから引越しすることを想定している場合、いつまで自分が運転できるかも頭の片隅に置いておく必要があるでしょう。次に重要なのが、病院等の医療体制の充実度です。地方に移住する場合は、いざ病気になった時、病院等へのアクセスのしやすさも重要となります。

定年後の引越しだけではなく、子供を持つ親が引越しを検討している場合でも小児科があるかないかが大事です。そして、最後に大事なのが、地方においては都会ほど個人のプライバシーが保たれないということです。地方によっては、地域の集まりや祭りに住民が参加することが義務になっている場所もあります。そのような交流にわずらわしさを感じる場合は移住をやめることを検討したほうが良いでしょう。