地域活性化のアプローチは多岐にわたり、自治体の方針によって異なる点もたくさんあります。若者向けに力を入れている場合、アニメやゲームと積極的にコラボすることが多いです。このメリットは一気にトレンドになりやすいことですが、批判を集めることがよくある点に注意しなければなりません。たとえば、温泉地が女の子のキャラを起用した結果、女性蔑視と指摘される事態になりました。

当初騒いでいたのは一部のフェミニストですが、そこから徐々に非難の輪が広がっていきました。実際は収益が増えていましたが、このような方向から水が差されることもあるというわけです。ですから、先を見据えて問題がないか十分に検証しなければなりません。だからといって、高齢者向けの地域活性化に力を入れるのは得策ではありません。

なぜなら未来を作っていくのは、あくまでも若者だからです。自治体の未来を切り開きたいなら、やはりそちらをターゲットにする必要があります。ただし、お金を多く持っているのは高齢者なので、リソースの配分が難しいことも事実です。両者がどちらも興味を示す施策が理想となっています。

なお、地域活性化の方法を決めたからといって、それだけにこだわる必要はありません。世の中の傾向を把握したうえで、柔軟にアレンジしていくことも大切です。少しでも世間の関心を集めるために、いろいろ試そうとするスタンスが重要になります。以前ヒットしなかった施策も、タイミングを改めると有効なケースもあります。